戦国時代に山本勘助が縄張りしたという小諸城に行ってきました。現在は、城跡は懐古園という市営公園になっています。
小諸城には、現存建造物は2つあり、その1つの大手門は懐古園とは反対側にあるので、まずは大手門に行ってみました。ちょうど、「秋灯り小諸」というイベントをやっていて、大手門への道がおしゃれに装飾されていました。
大手門は、どっしりとした構えの門で、中も見学することができました。
そのまま、大手門から懐古園に向かいます。今は、間に線路が通ってしまっているので、地下道をくぐって懐古園に行きます。地下道もイベントでオシャレにライトアップされていました。
地下道を抜けたとこに、もう1つの現存建造物にして懐古園の入り口、三之門がありました。
小諸城は、穴城といって城下町よりも低いところに城があります。実際に、地下道をくぐって、さらに三之門に向けて降っていく、という感じで穴城を体験することができました。
懐古園の中は、公園として整備されているものの、城の遺構はしっかりと保存されています。
入り口から入ってすぐのところには、二の丸がありました。この二の丸は、徳川氏と真田氏が戦った上田合戦の時の徳川軍の本陣があった場所なんだそうです。
2つの鏡石を含む石垣がキレイに残っていました。
北の丸は弓道場になっており、弓の練習をしている人がいました。
北の丸の向かい側には、南の丸跡があり、当時の遺構がしっかり残っていました。
本丸跡は、懐古神社になっていて、御社殿と庭園として整備されていました。
御社殿前には、山本勘助が愛用していたらしい鏡石がありました。
懐古神社の脇を抜けていくと、天守台に登れます。穴城だけあって、天守台からの眺めは、そこまではよくはなかったです。
それでも下から見れば、圧巻の大きさですし、天守台に生えていた松が良い雰囲気を醸し出していました。
天守台の先にある水の手展望台からは、千曲川を見渡すことができ、千曲川という天然の要塞を背に城が作られていたことがわかります。
本丸の裏手には馬場という、馬の練習をしていた細長い広場がありました。この日は、その広さを利用して、菊花展をやっていました。
その先には、動物園への連絡通路がありました。懐古園は、動物園とミニ遊園地が併設されていて、動物園は、共通チケットを買えば入ることができます。
動物園は一部改装中でしたが、改装が終わっていたペンギン村でフンボルトペンギンに癒されてきました。
せっかく、「秋灯り小諸」の期間に訪れたので、暗くなってから、ライトアップを観に行ってみました。
夕方降った雨と相まって、ライトアップされた傘が幻想的でした。
大手門も灯籠と傘でライトアップされていて、明るい時とは一味違う雰囲気でした。
正直なところ、あまり期待していなかったのですが、遺構がしっかり残っており、秋のライトアップ期間に重なったこともあり、思っていたよりも楽しむことができました。
みなさんも、軽井沢付近に行かれた場合は、小諸まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。