せっかく飛鳥まで来たので、高取城に行くついでに、レンタサイクルで明日香村の奇石を巡ってみました。
人頭石
高取城に向かう途中、土佐街道の光永寺にある奇石。外国人の顔を模った石造物と言われているそうです。
猿石
高取城に向かう登山道にも奇石がありました。高取城築城時に山の上まで運ばれてきてココに置かれたんだそうです。
亀石
こちらは、亀を模したような大きな石。いつ何の目的で作られたかは明らかになっていないそうです。
三光石
聖徳太子の生誕地、橘寺にある奇石。聖徳太子が経典を唱えている時に冠が光ったことに由来しているんだそうです。
二面石
橘寺にあるもう一つの奇石。右と左に人の顔が形どられています。右善面、左悪面とのことですが、風化が進んでて、表情は分かりづらかったです。
マラ石
男性器を模した奇石。子孫繁栄や農耕信仰に関係した遺物とのことですが、私は飛鳥時代のイタズラっこが、お遊びでつくったんじゃないかと思います。
酒船石
酒船石遺跡の山の上にある奇妙な石。小さい頃、手塚治虫の名作「三つ目がとおる」で、主人公の写楽保介がこの台で秘薬を作っていて、子供心に遺跡の神秘にとらわれました。奇石にロマンを感じるようになったきっかけの石造物なので、実際に見ることができて感無量です。
鬼の雪隠
物騒な名前のついた奇石ですが、実は古墳の蓋石なんだそうです。昔の人はよくわからず、鬼のトイレに見えたみたい。
鬼の俎
こちらが古墳の底石。中央の突起のところに鬼の雪隠の窪みが被さって石室になっていたそうです。昔の人は、鬼が人を食べるために使った調理台と思っていたらしいです。
猿石
こちらは、吉備姫王墓にある奇石。古墳の左右に2体づつ置かれていました。ただ、この4体、元からココにあったのではなく、江戸時代に田んぼで見つかった石造物を持ってきたんだそうです。
益田岩船
住宅街にある低山を登った先にある巨大な奇石。こちらも用途不明。何故にわざわざ、この巨大な石を山の上まで運んできたのか…謎です。
明日香村には、ここで紹介した奇石以外にも数多くの古墳や遺跡、日本最古の大仏などがあり、見どころがいっぱいでした。高取城に行かなかったとしても、全てまわると5時間くらいかかると思います。サイクリングコースは起伏がキツいところもあるので、レンタサイクルは絶対に電動自転車にしたほうがよいと思います。
みなさんも、大化の改新の舞台となった飛鳥で古代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?